シミュレーティングで学ぶ アナログ&ディジタルフィルタ入門 小野浩司著 日本工業新聞社
ここで
[rad/s]
つまり
のとき1ラジアンとなる。
[rad]は位相である。
■例
これだと、周波数も周期も分からない。
表記を簡単に示すときだけに使われる。
■例
周期が3[s]であることが分かる。
■例
周波数が3[Hz]であることが分かる。
echo off clear all close all %正弦波の周波数 5Hz f=5 %正弦波の周期 0.2s T = 1/f %サンプリング周波数250Hz サンプル周期0.004s dt=1/250 %周期は50点 num = T / dt n=[0:1:2*num]; %信号波 omega=2*pi*f; y=sin(omega*(n*dt)); plot(n,y,'r-','linewidth',2); axis([-Inf Inf -Inf Inf]); h=gca set(h,'LineWidth',2,..., 'FontSize',15) xlabel('Time','Fontsize',15); ylabel('Amplitude','Fontsize',15) title('Sin Wave'); print -djpeg sinwave.jpg
時間軸方向への移動を時間推移と呼ぶ。
いま、
があると、
この正弦波波形を時間軸右方向へだけ平行移動した式は、
右へ平行移動:
この場合、では、
となり、は、に対して右へ平行移動している。
は、0.0005秒後にの0秒時と同じになるので
0.0005秒遅れているとも言える。
右へ平行移動: 遅れている
左へ平行移動: 進んでいる
とも言える。
echo off clear all close all dt=0.00001 num = 100 n=[0:1:2*num]; nn= dt.*n; omega=2000*pi; y1=sin(omega*(n*dt)); plot(nn,y1,'r-','linewidth',2); axis([-Inf Inf -Inf Inf]); grid on hold on y2=sin(omega*(n*dt-0.0005)); plot(nn,y2,'b--','linewidth',2); axis([-Inf Inf -Inf Inf]); h=legend('\it{y}\rm_1 = sin(2000\it{\pit}\rm)',..., '\it{y}\rm_2 = sin(2000\it{\pi}\rm(\it{t}\rm-0.0005))',..., 1); set(h,'FontSize',13); h=gca set(h,'LineWidth',2,..., 'FontSize',18) xlabel('Time','Fontsize',18); ylabel('Amplitude','Fontsize',18) print -djpeg sinwave_zikansuii.jpg
ここで、
ここで、
ここで、
のときは、正弦波は左にずれる、これを位相進み(進み位相)と呼ぶ。
のtきは、正弦波は右にずれる、これを位相遅れ(遅れ位相)と呼ぶ。
echo off clear all close all dt=0.01 num = 250 n=[-2*num:1:2*num]; nn= dt.*n; theta1= pi/2; y1=sin((n*dt)+theta1); plot(nn,y1,'r--','linewidth',2); axis([-Inf Inf -Inf Inf]); grid on hold on theta2= 0; y2=sin((n*dt)+theta2); plot(nn,y2,'b-','linewidth',2); axis([-Inf Inf -Inf Inf]); grid on hold on theta3= -pi/2; y3=sin((n*dt)+theta3); plot(nn,y3,'g--','linewidth',2); axis([-Inf Inf -Inf Inf]); h=legend('\it{\theta}= \pi \rm/2',..., '\it{\theta} \rm = 0',..., '\it{\theta}= -\pi \rm/2',..., 1); set(h,'FontSize',13); h=gca set(h,'LineWidth',2,..., 'FontSize',18) xlabel('Time','Fontsize',18); ylabel('Amplitude','Fontsize',18) print -djpeg sinwave_isou.jpg
正弦波が左へずれる: , (位相進み)
正弦波が右へずれる: (位相遅れ)
位相との符号が逆になっていることに注意!
理由は以下のとおり!
今 正弦波を、
とすると、
だけ右へずらした波形は、
ゆえに、
これは、マイナスの符号がついているため位相遅れとなる。
この式から、との符号が反対なのが分かる。